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私の体験談

みなと銀行の現状

 

●これでいいのか!! 公的資金1兆5千億円を注入した「みなと銀行」

みなさんは「みなと銀行」という銀行をご存知でしょうか?
関西いがいの方は、銀行名を聞いてもぴんと来ないかもしれませんが、じつはこの銀行は大変有名です。

神戸を本拠地とするこの銀行は、その昔「兵庫銀行」と呼ぱれていました。究極のモラルハザ―ド銀行なのです。

95年7月コスモ信用組合でとりつけ騒ぎが起こりました。銀行倒産の幕がここから始まりました。翌8月には木津信用組合が倒産。同じ95年8月に、関西でもう一行、事実上の倒産に追い込まれた銀行がありました。

それが「兵庫銀行」です。

まったく同じ時期に倒産したというのに、木津信用組合と兵庫銀行とはまったく違う道を進むことになりました。木津信は倒産です。ところが兵庫銀行は大蔵省の肝いりで、むりやり地元財界からの支援をとりつけ、なんと倒産認定もないまま、新銀行としてリスタートしてしまったのです。

理由は至って簡単。大蔵省の元銀行局長が兵庫銀行の頭取だったからです。

「みどり銀行」

それが新しい銀行の名前でした。ところが、元々死んだ銀行ですから、いくらうわべを取り繕っても生き長らえるはずがありません。ゾンビ銀行といわれた「みどり銀行」が再び経営危機に陥るまでに多くの時間は必要としませんでした。

98年5月、みどり銀行も破綻。公的資金がつぎこまれました。

そして生れたのが「みなと銀行」です。

この間、いったいどれほどの公的資金がつぎこまれたと思われますか?

なんと1兆5000億円です。

この数字の大きさを実感してください。預金保険機構が新生銀行から買い取らされたそごう向け債権の金額はとてつもなく大きく感じましたが、みなと銀行につぎこまれた税金の七分の―以下なのです。

1兆5000億円あったら、じつはそごうを丸まる救済することだってできてしまうのです(そごうの債務の総額は1兆7000億円)。

これほど莫大な公的資金をもらったみなと銀行は、いったいいま、どうしているのでしょうか。

じつは神戸では、いま信じられない事態が起こっているのです。

公的資金などビタ―文ももらわずに、自力で不良債権を処理し、自力で立ち直った地元の信用金庫の足を引っ張りまくっているのです。

神戸の他の金融機関たちが大口定期の金利を「O.5%」にするか「O.6%」するかという競争を演じていた昨年暮れ、みなと銀行は周囲の度肝を抜く金利を提示しました。

いきなり1%も上乗せして「1.5%」としたのです。

公的資金がうなるほど金庫につまったみなと銀行はなんでもできます。

地元の信用金庫の理事長がこんな話をしていました。
「預金金利だけではありません。融資の金利も私たちでは絶対に手がでないほど低い金利を提示して取引先をみなと銀行に奪われている。

高すぎる預金金利に、低すぎる貸出金利。普通の銀行では絶対にできないことを、みなと銀行は公的資金でやっているのです」

それだけでも驚きだが、その厚顔無知ぶりはとどまるところを知らないという。

「みなと銀行はみずからを『県民銀行』と標榜するようになりました。もちろんそれは自由だけれども、それをテレビCMでぱんぱん流しているのです。

おそらく私たちの5倍くらいの宣伝量だと思います。1兆5000億円も公的資金を投入された銀行が、カネにものをいわせて、まじめに自分の力で生きてきた金融機関を圧迫するなどということが許されるのでしょうか。

モラルハザ―ドもここに極まったという思いでいっぱいです」

税金で生き返ったゾンビ銀行が、大金持になって、大量のテレビ宣伝とでたらめな金利設定で、自力で生きる地元金融機関を圧迫するなどという事態が許されるでしょうか。

これは神戸という限定された地域の話ではありません。新生銀行とまったく同じ構図です。

ハーベイロードジャパンより