10月18日 全日本吹奏楽コンクールで、18回目の金賞に輝いた神奈川大学吹奏楽部。私、祝賀会に参加しましたので、参加できなかったOBの皆様のために、当日の模様を差しさわりのないとこだけ報告いたします。

演奏の模様はここにアップしてあります。コンクール終了後、審査発表までの間、扇君を含め、OBを探したのですが、見つからず、あきらめて一人で発表を見てました。

予鈴がなり、各大学4人ずつひな壇に登場。客席より拍手。審査発表の前に3年連続出場団体の発表。

司会者「3年連続出場団体を発表いたします。3年連続出場団体は、神奈川大学吹奏楽部。」少しの間。そして 「以上です。」

かしこまって発表があったので、複数団体あるのかと期待した観客より失笑。

神大は3年連続出場なので、来年はお休みになります。

そして、指揮者に指揮者賞の贈呈。

司会者「小澤俊朗さん」、観客より神大生あたりから「トシロー!」の合唱。他の大学の指揮者も学生から声援が。

司会者「それでは発表します。金賞と銀賞は発音が聞き取りづらいので金賞には金賞ゴールドといいます。拍手はフォルテシモで、アレグロで二分音符、フェルマータなしでお願いします。」場内笑い

すでに神大の代表者は酒井理事長と向かい合ってます。

司会者「神奈川大学、金賞ゴールド」

場内「キャー!!ワァー!!ゴー!!」拍手。

よかったよかった。他の大学も歓声が上がりましたが結果はコンクールレポートの方でご確認ください。波乱としては、近畿大の銅賞。広島大の初金賞でした。近畿大とは宿舎と祝賀会場が一緒で、私が1年の時、ニュールンベルグのマイスタージンガー」で銅賞をとったときを思い出し、とても気の毒でした。 でも、考えてみれば、それがあったから今の神大があるのです。

 

発表もすべて終わり、OBをもう一度探そうと出たとき、かつ舌の悪い喋り声が近づいてきました。この声は。う、内田さん、お久しぶりです。私や佐藤さんと違って相変わらず無駄のない肉体で、お元気そうです。そして、地震に詳しい一級建築士の長島さん。指揮者の佐渡裕さんとお友達の田原さん。オーム出版の扇君と合流しました。他の皆様は発表のとき周りに創価大生がいて、ちょっと気を使ったようでした。

会場の外はもう真っ暗。各大学が集まって喜びや反省をしているようですが、あまり騒がしくなく、落ち着いた雰囲気でした。私たちが初金賞の時は、普門館で大騒ぎをしていたと思います。「鉄柱」もやり、当時バンドジャーナルやバンドピープルのカメラマンにフラッシュを浴びていた事を思い出しました。「鉄柱」とは、たとえば4年生をみんなで胴上げして、そのまま降ろさず両足をガバっと開かせ、その中心をおもいっきり近くの支柱や木、国旗掲揚のポールなどに打ち当て、そのままグルグル回すという祝賀行為です。 そのあと近くの池に落とせばフルコースとなります。

我々は、内田さんのナビのないブルーバードで会場に向かいました。

 会場は神大生の宿舎でもある「ホテルニューイタヤ」。現地に着くと、セントラル楽器不動産部の佐藤さん。三橋先生(作新学院教諭)、神奈川県警の 渡邉基吉君。「もとよし」と読むのだそうですが、みんなからは「もときち」とか「もっくん」と呼ばれているようです(扇君からの情報)。そして、長島さんの義弟の松島君が待っててくれました。

祝賀会は20時に開始しました。立食形式でした。中村コーチの乾杯のあと、しばらくして、船田先生(元衆議院議員)が挨拶、そして、もう一度乾杯。正面舞台に先生、コーチの皆さんや、課題曲の冒頭ソロを見事に演奏した学生。そして、各ソロを演じた子、パート長らが一言リレーでスピーチ。みんな元気があります。我々OBは疲れて座り込むのに、その一人一人の発言を、一生懸命立って聞く小澤先生。先生は、ホントに優しいんですよ。

やさしい小澤先生を見て、私が4年のとき、部が分裂する問題があり、忙しい小澤先生に私のグチを夜11時頃から朝5時頃まで電話で話を聞いてくださったことを思い出しました。ホントに困ったときは先生とても親身になってくれるのです。そんなことを思い出しました。

私は、小澤先生に近づき、自由曲についての疑問を聞いてみました。

「どうして、あのような難解な、コンクール受けするとは思えない曲を選んだんですか?」

小澤先生「今年はヨーロッパ遠征などで時間がなく、ヨーロッパへ持っていった曲から選ぶことにしたのよ。最初は真島さんの”3つのジャポニズム”がコンクール的かなと思ったけど、3つに分かれた曲だし、どうしようか悩んだ結果、演奏時間も考えて”かわいい女”にしたんだ。でも、ほんとにこの曲でよかったのか考えたこともあったよ。」

と、心中を伺いました。私も、この自由曲はとても心配しましたが、演奏を聴いて、この曲でよかったんだと思うことができました。難解な曲を、聴衆に分かりやすく表現できていたと思います。他のバンドではとても無理、神大しかできない曲だったと思います。

最後にOB会から先生と部にお礼をお渡ししたことを報告いたします。

パーティが終わり、我々OBは三橋さんの案内で餃子会議。宇都宮といえば餃子だそうです。知りませんでした。そこで、昔話に花をさかせ、楽しいひと時をすごしました。

全国の神大ブラスOBのみなさま、次回またお会いしましょう。

OB会事務局の皆様、ありがとうございました。