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私の体験談

2003年全日本吹奏楽コンクール 結果報告

10月18日宇都宮市文化会館の全日本吹奏楽コンクールに行ってきました。結果と報告をいたします。

15時から演奏開始となりますが、私が会場に着いたのは13時50分ころ、入り口はすでに長蛇の列ができてました。14時15分ころ開場となり、できるだけ審査員席の近くに座るため、小走りに2階席に向かいましたが、すぐ近くは既に満席、残念ながら、2階席のステージを見て右手端に陣取りました。

14時45分ごろ、場内放送で、「館内すべて禁煙になってますので、タバコを吸いたい方は半券をもって場外にて喫煙してください」の放送に、場内拍手、禁煙する人が増えてきたのですね。

14時50分、審査員の紹介

15時、トップバッターの神大が、高校野球のようにプラカードを持った女子高生に率いられ、ステージ右の花道から入場。普段こんなところから入場することがないので場内失笑。

課題曲 T ウィナーズ-吹奏楽のための行進曲 諏訪雅彦作曲

     U イギリス民謡による行進曲 高橋宏樹作曲

     V 行進曲「虹色の風」 松尾善雄作曲

     W マーチ「ベスト・フレンド」 松浦伸吾作曲

     X マーチ「列車で行こう」 川村昌樹作曲

1:東関東代表 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部 指揮:小澤俊朗(34回目)

課題曲T 自由曲:かわいい女〜アントン・チェーホフの同名小説による(田村文生)

課題曲Tは、最初にtpのソロがある曲。コンクールのトップバッターで、いきなりソロというのは、相当なプレッシャーがあると思います。私は、そのことを考えただけで、客席にいながら心臓がドキドキしてきました。多分tpの子も緊張していたと思いますが、出だしのソロはとてもすばらしく、丁寧でやさしく、ぐっと私の心をとらえる見事なソロでした。そして、ソロのテーマに他の楽器が重なっていく。とてもやさしく、心の入った演奏。こんなにも丁寧に演奏できるものか。この課題曲の魅力を充分引き出した演奏でした。

自由曲は、4人の男との恋愛を、色彩感豊かに、場面を変え、見事に表現してくれました。この曲をこれほど魅力的に演奏してくれる小澤先生、現役の部員を尊敬いたします。

ちょっと褒めすぎましたが、OBなので親ばかと思って笑いながら読んでください。18金おめでとうございます。

私的審査 課題曲A 自由曲A+(すいませんOBなので、甘いでしょうか?) 結果 金賞

2:関西代表 大阪府 近畿大学吹奏楽部 指揮:竹森正二(22回)

課題曲T 自由曲:組曲「馬あぶ」より(ショスタコービッチ/木村吉宏編曲)

神大と比べ、あっさりしたtpのソロ。その後も伴奏がメロディより目立つ場面が多く、がさがさとしてしまったようです。自由曲も、ただ譜面の上を時間が過ぎていくだけで、何を語りたいのか良く分かりませんでした。私の抱いていた近畿大学とは今回は少し違って感じました。3出の休み明けというのも影響したのでしょうか、個人技はピカイチだけに、もったいない。今回は近畿の実力が出ていなかったようです。でも、銅賞はかわいそう。

私的審査 課題曲B− 自由曲B− 結果 銅賞

3:東北代表 宮城県 東北福祉大学吹奏楽部 指揮:松崎泰賢(2回)

課題曲T 自由曲:交響組曲第3番「GR」より(天野正道)

課題曲Tは最初のソロで、審査がほとんど決まってしまうような怖い課題曲だなあと感じました。神大から東北まで、ソロの雰囲気がそのまま課題曲の最後まで伝わっていきます。東北福祉のソロは、軽く弾んだ雰囲気で演奏し、その空気が全体を覆いました。自由曲はドラマチックな曲でしたが、ポイントが多すぎ、私にはホントに言いたいことがよく分かりませんでした。最後も力ずくで歌ってましたが、心の伝わる歌い方をしてくれたらもっと良かったと思います。いい演奏でしたが、私は昨年の文教大(佐川指揮)の方が好みです。

私的審査 課題曲B 自由曲B 結果 銀賞

4:東海代表 三重県 三重大学吹奏楽団 指揮:沖公智(28回)

課題曲W 自由曲:歌劇「いやいやながらの王様」より スラブの踊り、ポーランドの祭り(シャブリエ/沖公智編曲)

課題曲の最初のファンファーレの和音がきれいに合ってなく、その印象が最後まで残ってしまいました。リズムは心地よく、テンポも良かったので、音の濁りさえなければ、もっといい演奏になったと思います。自由曲は東海大会にも感じましたが、3拍子の面白さが伝わらず、色彩感豊かなこの曲を充分表現できてなかったように思いました。木管金管のバランスもよく、知的なバンドなので、ほんの細かいところを直せば、すぐにでも名門復活できると思います。

私的審査 課題曲B− 自由曲B− 結果 銅賞

5:東京代表 東京都 創価大学パイオニア吹奏楽団 指揮:磯貝富治男(3回)

課題曲W 自由曲:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り(M・ラベル/佐藤正人編曲)

課題曲は応援歌のようにバンバン、ガンガンとくる演奏でした。私たちのころの大吹連(大学吹奏楽連盟)を思い出しました。自由曲も、色彩感豊かなこの曲を、直線的に演奏され、歌っているのはわかりますが、少し歌い方がクラシック的ではないように感じました。創価大は時代をリードしてきたバンドですが、指揮者が変わって、昭和の時代に戻ってしまったように感じました。でも、演奏後の拍手や歓声も多く、こういう表現が支持されるのだなあと発見しました。

私的審査 課題曲B 自由曲B− 結果 銀賞

6:西関東代表 埼玉県 埼玉大学吹奏楽部 指揮:小峰章裕(3回)

課題曲W 自由曲:バレエ音楽「スウィーニー・トッド」セレクション(M・アーノルド/小峰章裕編曲)

課題曲はマーチという感じがしませんでしたが、ノリがよく、審査員はともかく私は好きな演奏でした。自由曲も、アーノルドの魅力が充分伝わり、指揮者が、この作品を愛しているように思いました。とても楽しく聴くことができました。銅賞はかわいそう。

私的審査 課題曲B− 自由曲A 結果 銅賞

休憩

7:北海道代表 札幌地区 札幌大学吹奏楽団 指揮:今井俊勝(4回)

課題曲V 自由曲:大阪のわらべうたによる狂詩曲(大栗裕)

課題曲は少しテンポが滑って感じました。とても元気のいい演奏でした。自由曲は曲の面白さがよく伝わりました。一昨年より上手くなっていると思います。

私的審査 課題曲B+ 自由曲 B+ 結果 銀賞

8:北陸代表 石川県 金沢大学吹奏楽団 指揮:新井田悠(10回)

課題曲T 自由曲:喜歌劇「モスクワのチェリョムーシカ」より(ショスタコーヴィッチ/鈴木英史編曲)

課題曲は、音がこもり、表現も中途半端に感じました。遠慮しながら歌っていたように思いました。自由曲も、楽しい曲なのに、テンポ感が悪い為か、楽しさが伝わってきませんでした。楽しい曲を楽しく演奏するのは難しいですね。

私的審査 課題曲C+ 自由曲C+ 結果 銀賞

9:関西代表 京都府 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 指揮:若林義人(10回)

課題曲X 自由曲:森の贈り物(酒井格)

課題曲は細かい動きのこの曲を、よく練習されたのが分かります。指揮者の情熱が伝わってきました。自由曲も龍谷大 のやさしく暖かいサウンドで、聴いていて森の情景が浮かび、初めて聴いた曲なのに、なにか懐かしい気持ちにさせてくれました。これから龍谷大学の黄金時代が始まるような予感がしました。

私的審査 課題曲A 自由曲A+ 結果 金賞

10:東京代表 東京都 中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽部 指揮:小塚類(28回)

課題曲W 自由曲:バレエ音楽「中国の不思議な役人:より(B・バルトーク/築地隆編曲)

課題曲は、いきなり大きな音がしたのでびっくりしました。せっかくいい演奏なので、もう少し会場にあわせた音量を考えてほしいと思います。自由曲も難解な曲を上手く表現しているのに、「X-ジャパン」のコンサートのような音量で、耳が痛くなりました。野外コンサートならちょうどいいのかもしれません。何にせよ林先生のときとはガラリと変わってしまいました。すばらしい演奏だけに、もう少し考えていただけるとありがたい。

私的審査 課題曲A− 自由曲B 結果 金賞

11:中国代表 広島県 広島大学吹奏楽団 指揮:八木信也(10回)

課題曲W 自由曲:ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス(D・ギリングハム)

中大に比べ、音量も落ち着き、ほっとした気持ちで聴くことができました。課題曲は、ところどころピッチがあってなく濁ってました。しかし、気負わず自然体の演奏が好感をもてました。自由曲はこの曲の持つ魅力を充分に表現されてたと思います。ただ、パーカッションはもう少し控えてバンドに溶け込ませた方が私は好きです。中国地区そして広島大学にとって始めての金賞。おめでとうございます。すばらしかったです。

私的審査 課題曲B+ 自由曲B+ 結果 金賞

12:九州代表 福岡県 福岡工業大学吹奏楽部 指揮:柴田裕二(6回)

課題曲W 自由曲:シンフォニックバンドのための幻想曲「山の物語」(小長谷宗一)

昨年25名でしたが、今年は33名に増えましたね。来年はあと10人くらい増えてくれると、もっともっと豊かなサウンドになりますね。一人一人とても上手で、バンド全体もキラキラと音が輝いてます。近い将来金賞を受賞するバンドと思ってます。とても好きなバンドです。

私的審査 課題曲B+ 自由曲B 結果 銀賞

講評

コンクールを一日聞くと、耳が疲れてしまいます。審査員の先生方もお疲れのことと思います。吹奏楽は、とても色彩感豊かで、きれいな音が出るのです。全国から選ばれて出てきた大学なので、きれいなフォルテ、美しいピアノの表現を考えて頂きたいと思います。

しかし、何にせよ、皆様お疲れ様でした。私は聴くだけですが、演奏された皆様は、この日のために努力され、練習され、とても我々にはわからない苦労があったことと思います。勝手なことを書いてすいません。皆様ありがとうございました。