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私の体験談

奇業人が増える

奇業人というビジネスマンが増える

週刊「ダイヤモンド 」4月14日号が、「生き残るサラリーマン 消えるサラリーマン」という特集を組んでいる。その中にリクルートフェロー、藤原和博氏のレポートが出ている。

このレポートの中には、新しいビジネスマンのスタイルが紹介されている。藤原氏はリクルートの社員だったが、リクルートをいったん退社して自営業者となり、再び「新しい企業と個人の関係」を模索して、 古巣のリクルートの人事部とともに、「フェロー契約」という制度を創出したのである。

フェロー契約とは一種の契約社員のようなものである。社員ではないから、バッジも健康保険証もないが、会社にはデスクがあり、リクルートの社員と一緒に仕事をする。時間的に拘束されることはないが、目標に対する成果が問われ、報酬は成果に応じて支払われるのである。

藤原氏は、この制度を通して、あくまでも会社にとどまりながら、自分自身の個人的な芽を目指し、組織に貢献しながら個人の幸福を追求する「企業内の個人」としての生き方を選んだのである。
藤原氏によると、ビジネスの世界には、次の3つのタイプのビジネスマンがいるという。

 (1)企業人 ・・ 組織内で昇進・異動を繰り返す従来型ビジネスマン
 (2)起業人 ・・ 組織で生きることに見切りをつけて会社を設立する
 (3)寄業人 ・・ 組織内の資源を活用して組織と連携して仕事をする


会社のエネルギーの方向(Cベクトル)と自分のエネルギーの方向(Iベクトル)が違う場合、IベクトルをCベクトルに極力合わせる生き方が図2である。この場合、自分のエネルギーを大幅にロスする。これでは、仕事に閉塞感をもたらすだけである。そうかといって図3のように、Iベクトルに極力合わせると、今度は会社のエネルギーを大幅にロスすることになり、実現するはずがない。

そこで、CエネルギーとIエネルギーが最大限の相乗効果を生むのは図1のケースである。リクルートのフェロー契約はこれを狙っているのである。これが藤原氏のいう「寄業人」というビジネスマンの生き方である。これからは、寄業人が増える可能性がある。