|
日銀が公定歩合を変更したのは、1989年10月11日以降、全部で15回である。しかし、その実行日を調べると、六曜でいう「仏滅」の日は1回もないことがわかる。 六曜は、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に割り当てられるが公定歩合の変更とコール市場などの足もと金利の変更を合わせると、1989年以降20回の変更をしているので、仏滅の日が3回程度あっても不思議はないのに・・・である。
ということは、日銀は意識して「仏滅の日」を外していると考えられるのである。念のため、新日本銀行法では、政策委員会・金融政策決定会合を定期的に開くことになっているが、2000年度はその金融政策決定会合の開催回数は17回である。しかし、一度として「仏滅の日」はないのである。 ここまでくると、明らかに日銀は仏滅の日を避けていることは間違いないといえる。金融政策の変更は、的確な状況判断に加えて、縁起のうえでも少しでも良い条件でやりたいという気持ちが働いていることは明らかである。とくに今回の日銀の量的緩和策は、一か八かの勝負という背水の陣をひいたということは否めないのであり、神頼みをしたくなる心境ではないだろうか。
|