今年の定期は長丁場です。

まるで駅伝。午後2時から9時頃まで7時間のコンサートです。演奏する側も聴く側も体力いるのです。

駅伝といえば神大駅伝 がんばってくれました。

5位です シード権です。

区の鈴木君区間賞 良くやってくれました。1区の山藤君と2区の鈴木君が流れを作り シード権を獲得できたのだと思います。

往路5時間3811秒です

来年、ぜひ優勝狙ってほしいものです。

 

さて、今回のプログラムを見ると 途中から逆さまになっています。

あれ、真島さんがひっくり返ってる。

おやおやおやとめくっていってわかったのですが

青い表紙が神大定期のプログラム

反対側を逆さにして 赤い表紙が真島俊夫追悼コンサートとなっているのです。

つまり、どちらも表紙です。

考えましたね

 

私は1時半ごろ会場に到着、受付でいつもの皆様とご挨拶。

明和テレビ楽しみだよ と地震に強い建築家の長島さん。

浅井さんは「〇〇大学はそんなにうるさかったのか」と明和テレビの細かな内容まで見てくれていました。

中継する明和テレビのスタッフ一同(私一人)大感激です。

ありがとうございます。

 

私の席は1階下手側真ん中やや後ろ、佐藤部長夫妻のおとなりです。

 

この佐藤部長の年代、「初金会」の皆様が あの時 神大にいてくれたから今の神大ブラスがあると思っています。

 

マーチ「わかくさ」 兼田敏

岐阜大学教授であった兼田先生の軽快なマーチ。真島先輩と小澤先生 共通の先生でもある兼田先生。私も地元の作曲家として高校時代から何かと交わらせていただきました。

兼田先生は皮肉を語らせたら日本一。その血は、たぶん小澤先生が受け継がれたのだと思います。小澤先生も見事な比喩をお話しします。

私の席からはスネアが遅れ気味にきこえ、バタバタしているように感じましたが、(場所のせいと思います)これを兼田先生ふうに言えば

「ドキドキするスネアでした」とでも言うのでしょうか。

バスドラムとシンバルの刻みが気持ちいい。

 

司会の岩崎さん

入り方が絶妙です。第一声からスーーとコンサートに溶け込んでいます。

服装は多分ワンピースと思います。腰より上のところは黒い花柄。半袖でスカートは膝丈くらい 派手すぎず、地味すぎず、部員に溶け込む素敵な衣装です。

ここで岩崎さん 先ほどお話ししたプログラムの反転の説明をしてくれました。

 

バッハの名による幻想曲とフーガ リスト作曲 田村文生編曲

田村さんの編曲は打楽器も効果的に加えてドラマチックに作られていました。原曲のオルガン演奏を超える立体感です。

最後は 小澤先生グッと溜めた左手を下ろしチューバが余韻を包み込む感動的な演奏でした。

 

岩崎さんステージにあがり

「いかがでしたか」と余韻に溶け込む語り方で入場しました。

岩崎さん小澤先生にインタビュー

先生「緊張してます」(ほんまかいな)

そして、次の真島さんのデビュー曲を解説。

この曲が課題曲に決まる時、参考音源で尚美を振っていて、審査員からオブザーバーとして意見を聞かれたことを話してくれました。

 

波の見える風景 真島俊夫作曲

この曲を聴くとき いつも山下公園からの海を思い浮かべます。

公園で遊ぶ子供たち、カップル。それをカモメが上から見つめる。カモメはグゥッと上空に昇り気持ちよく空を泳ぎ、私たちを見守っている。

そんな情景が目に浮かぶような素敵な表現力でした。

 

大樹の歌 真島俊夫作曲

T航海 U郷愁 V結実の祭り マリンバ:名倉誠人

日本とブラジルの友好100周年を記念した曲です。

この曲に対して真島さんが

ブラジルと言えばサンバ

ブラジルの人は全員サンバを踊れると思っていたが、それは現地に行って間違いであることが分かった。

と お話ししていたことを思い出しました。

演奏は名倉さんのマリンバも神大生も見事にサンバを表現していました。

私は、この2楽章が好きです。なんとも甘いメロディで真島さんの暖かさと優しさを感じます

 

名倉さん

「この曲のオーケストラバージョンをお願いして、メキシコのオーケストラや関西フィルで演奏しました。」とのことです。

 

関西フィルと名倉さんとの演奏会の模様がここのブログに書かれていました↓

http://blog.livedoor.jp/kansaiphil/tag/%E5%A4%A7%E6%A8%B9%E3%81%AE%E6%AD%8C

名倉さんの楽器のことも書かれています。

 

休憩

 

 

大阪俗謡による幻想曲 大栗裕作曲 指揮:丸谷明夫

 

今回一番注目していたのがこれです。

あの丸谷先生が神大を相手にどのような演奏をするのか、練習中テレビで淀工の生徒に罵声を浴びせたように神大の部員もしかってくれたのかどうか、

で、

演奏を聴いた感想ですが、

もう少し双方に時間があれば、もっと丸谷先生寄りの演奏になったのではないか。

お互いに紙一枚遠慮しながらの演奏になった。という感想です。

ちゃんと立体的に演奏できていますが、丸谷先生はもっともっと大阪っぽく俗っぽく演奏させたかったのではないでしょうか。

関東風の上品な大阪俗謡でした。

 

丸谷先生

「神大は、難しいところも すぐに出来てしまって私はやること無いんですよ。」

「最初小澤先生が指揮してくれって言われた時、愛想で言ってくれていたのかと思ってたけど、どうも本気やと思ったんです。」

さらに

「まだまだ演奏は続くし、その後も続きます」

 

交響曲「ワインダーク・シー」 マッキー作曲

T傲慢 U儚い永遠の糸 V魂の叫び

初めて聴く曲です。全体的には昔 神大がここ芸術劇場での定期演奏会(第38回)で取り上げたティケリのような作品でした。

リズムの面白い小洒落た曲でした。

 

演奏後 小澤先生

「長い曲だったので、倒れる寸前でした」(場内くすくす)

「真島さんは作曲もしていたのですが数々編曲もしてました。その中からベイブリーズという曲を演奏します。真島さんが岩井先生に捧げた曲です。ブリーズベイを聴いてください。」

(場内拍手の後)「えーー、ブリーズベイじゃなくてベイブリーズです」(場内わははは)

 

アンコール

ベイブリーズ 真島俊夫編曲

サックス、トランペットのソロ頑張ってました。最後は全員が両手を大きく伸ばして上空で手を合わせて手拍子を誘い、ノリノリでの演奏でした。場内大拍手!

 

小澤先生

「エーー、それでは もうひとつ真島さんがこのバンドのためにアレンジしてくれた曲。」「磯子で生まれた美空ひばり 今回はフルバージョンで演奏します。」

 

美空ひばりメドレー 真島俊夫編曲

 

そしてそして 会場の大拍手に応えて小澤先生

「えーということで、いつもはこれで終わり。なんですが、まだまだ続くのです。が、これをやらないと卒業生が怒りますので、、、」

 

星条旗よ永遠慣れ スーザ作曲

 

大拍手の中 今年も定期演奏会を終えることが出来ました。大勢のお客様に来ていただきOBとしても感激です。会場に来てくださった皆様 本当にありがとうございました。

 

でも、

でもでも、今回はこれで終わらないのです。

 

1時間の休憩

 

ホワイエでは、自衛隊の皆様のクラリネットアンサンブル

中心には真島さんの写真とワインと灰皿

一人が前に出て、たばこにゆっくりと火をつける。

スーー パーー 

と気持ちよさそうに一服した後、そのたばこを真島さんの写真前に。

そして、おもむろに演奏が始まりました。

さすが自衛隊。素晴らしい演出です。

 

ホワイエには真島さんの写真でいっぱい。私も先輩のことを思い出し、少し涙が出てきました。

 

1時間後

 

さあ、プログラムをひっくり返して赤い表紙の「真島俊夫メモリアルコンサート」

司会は、作曲家の天野正道、鈴木英夫

鈴木さんが真島さんの物まねをして会場を沸かします。

 

神奈川大学吹奏楽部が「アプローズ」を演奏し、

三橋君の作新学院は 富士山 と 夢 を演奏。

杉並高校は 巴里の幻影、シーガル

片倉高校は 五つの沖縄民謡による組曲 ニューイヤーマーチ

 

休憩の後

 

淀工 コンサートマーチNumber1 と 輝ける時

真島メモリアルバンド 3つのジャポニズム、黒いオルフェ、モリコーネパラダイス、I’m getting sentimental over you 、チュニジアの夜

 

合同バンド 宝島

 

と、史上最長の神大定期演奏会でした。

真島さん一色の長く楽しい一日となりました。

神大ブラスの現役の皆さん、コーチ スタッフの皆様、今回の演奏会に参加してくださった各団体の皆様

何より、いつもより高い入場料を払って来てくださったお客様

ほんとうに ありがとうございました。

 

本日の模様は、後日 ブルーレイ/DVD で発売します。

そちらの方も よろしくお願いいたします。

 

では、サマコンまで さようなら

神奈川大学吹奏楽部第52回定期演奏会
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